全日本カート選手権とジュニアカート選手権の2018シリーズ最終戦(三重県・鈴鹿サーキット国際南コース)が、11月17日(土)〜18日(日)に迫った。そこで、ご観戦を楽しむ上での情報として、各クラスのチャンピオン争いの状況をお伝えしよう。
ただし、現ポイントランキングの集計と最終戦到達ポイントの計算は当サイト独自のものであることをご了承いただきたい。
正式なポイントランキングはJAFホームページ(http://jaf-sports.jp/competition/point/racingkart.htm)でご確認ください。
OKクラス
全日本OKクラスでチャンピオン争いに残ったのは、佐藤蓮/名取鉄平/三村壮太郎/高橋悠之/佐々木大樹の5選手だ。OKクラスのポイントシステムは全10戦中8戦有効。現ランキング首位の佐藤選手は、同2番手の名取選手を27点リードしている。
このポイントランキングを、鈴鹿で行なわれる第9戦/第10戦でのポイント上積みのベースとなる“6戦有効”で見直してみると、興味深いことが見えてくる。佐藤選手がチャンピオンにもっとも近い位置にいることは変わらないのだが、チャンピオン獲得の優位性で2番手となるのは名取選手ではなく三村選手なのだ。また、佐藤選手と三村選手の差は11点と、“8戦有効”の集計よりかなり縮まる。チャンピオン争いの状況は、現ポイントランキングで見るより接戦になっているのだ。
ただし、鈴鹿では2戦それぞれの予選/決勝と4度の得点機会があるだけに、状況がガラリと一変する可能性がある。レースウィークの鈴鹿で誰がいい流れをつかむのかに、ポイントレースの行方は大きく左右されることだろう。
OKクラス ランキングTOP10(PDF)
FS-125クラス
全日本FS-125クラスの最終戦は、東西統一競技会としての開催。現ポイントランキングでは、清水英志郎選手と高口大将選手が141点の同点で首位に並んでいる。
ただし、清水選手が西地域で3勝(いずれも予選1位)を挙げているのに対して、東地域の高口選手は3つの2位が最上位。チャンピオン争いでは、ビッグポイントを得ている清水選手がかなり有利だ。清水選手は、予選の順位にかかわらず決勝1位、予選が4位以内なら決勝2位以内、予選が1位なら決勝3位以内で自力チャンピオンとなることができる。鈴鹿選手権のSenior MAXクラスで常に優勝争いに加わっている高口選手は、この状況をひっくり返すことができるのだろうか。
清水選手と高口選手以外には、高木悠帆選手(西)/大木一輝選手(東)/大草りく選手(東)/渡部樹選手(西)/渡会太一選手(東)がタイトル獲得の権利を有している。
FP-Jrクラス
同様に東西統一形式で最終戦が行なわれるジュニアカート選手権。FP-Jrクラスでは田中風輝手(西)/鈴木斗輝哉(東)/佐藤凌音(西)/荒尾創太(東)の4選手がチャンピオン候補だ。そのポイントレースは大接戦。4名のすべてが「勝てばチャンピオン」という状況なのだ。全6戦中5戦有効のポイントシステムを勘案すると、もっとも戴冠に近い位置にいるのは2勝を含む4度の表彰台を獲得した現ランキング4番手の荒尾選手なのだが、そのアドバンテージはないに等しい。
FP-Jr Cadetsクラス
FP-Jrカデットクラスでは、東地域の5戦すべてで表彰台に立ち3勝を挙げている五十嵐文太郎選手が、チャンピオン争いを大きくリードしている。五十嵐選手は鈴鹿で3位以内に入れば、自力でチャンピオン決定だ。他のチャンピオン候補は4名。百瀬翔選手(西)と西田未来選手(西)は2位以内、佐藤統選手(東)と岡澤圭吾選手(東)は優勝がチャンピオン獲得の絶対条件だ。
FP-Jr Cadetsクラス 東西統一ランキングTOP10(PDF)
FP-Jr Cadetsクラス チャンピオン獲得チャート(PDF)
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